「鉄の塊」に揺られて

広く浅くゆるくがモットーの乗り物系ブログです。 鉄道・飛行機・船の撮影記や旅行記を中心に書いています。

艦艇公開2018夏-8/26:砕氷艦しらせ一般公開in清水

イベント不毛の冬だからこそ過去のイベントを振り返る企画まだまだ続きます。

もちろん最近の撮影記も忘れずに書くつもりです念のため。

 

さて、8/5の護衛艦いずも一般公開から3週間経った8/26に今度は砕氷艦しらせの一般公開が同じく清水港で行われました。

1か月以内に清水で海自艦艇の一般公開が2回も行われたのは私が艦艇の世界に入ってから初のことで珍しいことではないでしょうか。まさしく艦艇公開祭りに呼ぶにふさわしかった去年の夏でした。

 

ともかく本題へ。

 3週間ぶりの清水へ

 

前回のいずもの時同様に混雑を見越して0330に自宅を出発して0530にいつも停めるコインパーキングに入庫。

さっそく恒例となった客船ターミナル展望デッキからのお船撮影です。f:id:ikazuchidddara:20190131204339j:plain

AGB5003 砕氷艦しらせ

横須賀を母港とし、毎年11月~4月にかけて行われる南極観測隊員の昭和基地への輸送並びに南極観測支援を任務としています。

 

朝日に染まり、艦のオレンジ色がより引き立っています。

 

そしてこのでかいケツとおデブな艦体!すらっとしたスマートな日本刀ボディーもいいですが、1万tオーバーの大型艦にこの体形もどっしりとしていいですね。

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同時に朝焼けの空と駿河湾フェリー富士。

今回は接岸スペースに余裕があったためいつも通り日の出からの発着でした。

 

まぁ……駿河湾フェリーもあわやってところで県が助け舟出して結果的に存続することになった訳で良かった良かった。

 

今年二度目のしらせへ

 

そして、毎日8時恒例の自衛艦旗掲揚の時間です。今回は余裕があるので展望デッキから拝みます。

 

0759 .50 きをつけらっぱの音とともに毎度おなじみ自衛艦旗掲が始まります。

0800 君が代らっぱの音に合わせて艦尾に自衛艦旗が掲揚されます。この間飛行甲板に整列した乗組員だけでなく、岸壁上の自衛官も微動だにせず一連の儀式を見守るのでした。

この時間が艦艇好きにとっては一番好きなのです。

 

その後は岸壁に降りて一般公開の列に並びます。いずもと比べると、開始25分前もで思ったほど長い列ではない模様。f:id:ikazuchidddara:20190131204757j:plain

艦首側から見てもやはりしらせは自衛艦らしからぬ外観。

これも砕氷艦としての機能を重視した結果であり、しらせの特異性を表したものでもあります。

 

例えばこの丸みを帯びた艦首は氷海航行で充分な砕氷機能を得るためのもの。

砕氷船の砕氷方法にラミングというのがあります。

前進と後退を繰り返しつつ、最大速力で氷に乗り上げ艦の自重で氷を砕く方法です。

その際にこの丸い艦首で氷を叩き割るのです。何と豪快な。

下の方の小さい穴は砕氷の際に海水を噴射する散水装置です。

 

また、艦自体も特異なもので、所属と運用は海自ですが建造は文科省の予算。 

そのため同じ艦でも文科省では「南極観測船」、自衛隊では「砕氷艦」と違う呼称で呼ばれています。

 

艦内公開(甲板編)

 

 

予定より5分ほど早く乗艦開始。あの高い乾舷をラッタルで上がりいざ乗り込みます。

しらせ乗艦は横須賀サマーフェスタ以来3週間ぶり去年2度目。この時は既に26日の一般公開が決定済みなので清水でじっくり見ようと思ってさらっと見た程度でした。

ということで今回はじっくり見て回ることにしましょう。

 

ラッタルを1段上がって最初は後部飛行甲板へ。

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物資輸送用のコンテナ。この時は2個のみでしたが、南極に出港する際は満載にするのでしょう。

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飛行甲板は大型輸送ヘリCH-101型を運用できる広さ、格納庫は同型ヘリ2機を格納できます。

甲板上と格納庫内では南極に関する様々な展示が行われていました。

生物のホルマリン漬けはなんだか小中学校の理科室風味で懐かしくなりました。

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ヤマハ製スノーモービル。広い南極の雪原の移動には欠かせません。f:id:ikazuchidddara:20190201160703j:plain

こちらはバギー。しらせ1号という名前付きです。

奥に見えるのは南極の石。f:id:ikazuchidddara:20190201160731j:plain

格納庫内にあったコウテイペンギンの実物大模型。動き出したら怖そう(そりゃそうだ)。

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前方甲板の大型クレーン。2基設置されています。

艦首部分の船倉からの物資出し入れに使用されます。ビル建設現場のクレーンを少し小さくしたとはいえ迫力のある大きさです。

 

艦内公開(艦橋編)

 

 

次はいよいよお待ちかねの艦内へ入ります。

南極写真ギャラリーだった右舷通路を通り、高い高いラッタルを昇ってまず向かったのは艦橋内部です。f:id:ikazuchidddara:20190201161404j:plain

横に長ーいしらせの艦橋内部。緑色の床材といい他の自衛艦とは明らかに違う雰囲気です。

艦橋で使用されているしらせ特有の緑色の床材は歩き心地も軽く明らかに他の艦より足が楽。南極往復の長期航海では床材一つの違いでも乗員にかかる負担は大きく違うのでしょう。

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壁のように高い艦橋からの眺めです。先ほど見た前甲板にある2基の大型クレーンを見ろせます。中央にある大きな扉は艦首部分の船倉。ここに大量の物資を格納して南極へと向かいます。

この高さから見る南極の氷海はさぞかし雄大なのでしょう。

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艦橋後方に掲示してあったのは最大傾斜記録。先代しらせの記録でなんと最大53°!!!半分以上傾斜しています。内部は悲惨なことになったのでしょう。

ここまで傾斜しても転覆しなかったのは、重心が下にあり復元力が十分に確保されていたからでしょう。

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絵文字みたいな子ペンギンのイラストが入った足ふきマットがありました。

 

 

艦内見学(観測隊員居住区編)

 

 

艦橋後部の出口から階段を降りて次は艦内の観測隊員居住区へ。

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観測隊公室。こちらの部屋で観測隊員は食事をとったり、ミーティング等を行います。中に入ることはできず、外から覗くだけでした。

テーブルと椅子が並び護衛艦の科員食堂を思わせる内部でしたが、あちらは地下室のような薄暗い室内であるのに対し、こちらは窓があり暖色系を基調とした広くて明るい室内です。

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通路を挟んで向かいにあった散髪室。半年以上にもなる長期航海となると必要になる設備です。ご丁寧にも赤と青のサインも入口に付いています。ただ内部は非常にシンプル。

 

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観測隊員寝室は2段ベッドに棚と一体化したデスク、ロッカー、手前にはソファーが設置されています。

ソファーのありなし以外では一見すると士官寝室と同じ構造ですが、こちらの方が奥行きがありますね。

 

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そしてこちらは観測副隊長室。↑の寝室より更に広く、ベッドとソファーは余裕で寝っ転がれるほど大型化しています。

右のソファー背もたれが無駄に大きいけど、構造を見て納得。バタンと倒せばベッドに早変わり。

 

居住区を抜けて建屋プレートが飾られた通路を通って再び舷側通路へ。最後に日陰になりそうな飛行甲板下のスペースを通ります。

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飛行甲板下の物置的なスペースにオレンジ色のコンテナを発見。

これはコンテナラボといい内部で様々な実験を行う実験室です。中がすっごい気になる。

 

そしてラッタルを降りて上陸。これで3週間ぶり去年2度目のしらせ艦内見学は終わり。

やはり今回も猛暑が予想されるため終了後はすぐに帰宅しました。

 

こうして私の熱い艦艇公開の夏は熱中症にかかることなく締めくくられたのでした。

平成最後~新元号の年である2019年も本格的なシーズンを迎えたら艦艇公開に参加するつもりです。

そういえば今年は観艦式の年ですね!

 

艦艇公開2018年夏シリーズ 完