「鉄の塊」に揺られて

広く浅くゆるくがモットーの乗り物系ブログです。 鉄道・飛行機・船の撮影記や旅行記を中心に書いています。

11/30:地球深部探査船「ちきゅう」一般公開-船内公開編

11月30日に清水港で実施された地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開後編です。

 

ikazuchidddara.hatenablog.jp

 

海の上から「ちきゅう」を眺め、次はいよいよ船内の見学です。

船内見学は自由行動ということで、受付前で解散して各自列に並びます。受付はすんなりと通ったのですが、そこから舷門までがまた長いの。

そこそこ人気のある海自艦の一般公開と同じくらいの待ち時間でした。

 

高い高いラッタルを上ってついに初「ちきゅう」船内へ潜入!

入った先は居住区らしく通路の左右に船室がある構造でした。外国人の乗組員もいることから、船内の掲示物は日本語と英語の併記だったのが印象的でした。

 

まずは操舵室見学ですが…見学者が多く通路で大渋滞。おまけにブリッジが高い位置にある構造なのでたどり着くまでに20分もかかってしまったのでした。

階段を上って上って、やっとこさ操舵室へ入ります。

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内部は横に広々として開放感があります。砕氷艦しらせと同じような感じです。

上部には監視カメラの映像を映すモニターも設置されており、操舵室から各所の様子を一目で確認できるようになっています。

 

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「ちきゅう」の舵輪。車のハンドルみたいな形でえっこんなもん!?と驚くほど小さいです。こんな小さいものでおっきなおっきな「ちきゅう」を動かせるって感慨深いものがあります。

 

ちなみに、ピンポイントで正確な掘削が要求されるため、GPSを利用して測定した正確な位置情報を元に船底のスラスターで微調整して船をその一点に留まらせることができるのです。

 

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高い位置にある操舵室からの眺めは抜群!

 

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手前には船首上に設置されているヘリパッドが屋根のように覆いかぶさっています。

乗組員や物資を陸地からヘリで輸送する際に使用するもので、外洋で長期間に及ぶ調査任務を行う「ちきゅう」ならではの設備なのです。

 

操舵室見学の後は、一旦外に出て「ちきゅう」のトレードマークともいえるドリルピット周りを見学します。

 

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高い櫓の真下にぽっかりと開いたムーンプール。

ここからパイプを海底に下ろし、ドリルで海底下深く、マントルまで掘削して試料を採集するのです。

 

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船上から見た櫓。やはり迫力が違います。

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少し下に降りると掘削ユニットの一部とドリル部分が展示されていました。

ローラーコンベアとインナーコアバレル。採集したコア試料の計測や1.5mごとに切断するための設備です。

試料の切断には綺麗に切断できるように回転式のカッターが使われています。

奥に写っているホワイトボードには何時にどの深さまで到達したか記録が書かれています。見てみるとかなり深いところまで行っているようで。

 

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ドリルピット部分も展示されていました。掘削方式(ライザー掘削かライザーレス掘削か)や海底の地質によって使い分けています。

 

そして船内見学最後はメインのラボ内部です。

採取した試料を解析する様々な機械が設置されています。

コア内部の検査に使用するCTスキャナーや大気に触れてはまずい試料を解析する際に使用する嫌気グローブボックス、電子天秤など我々一般人には馴染みのない研究機器が多数設置され、まさに洋上の研究室です。

 

またちきゅうが過去に行った調査ミッションの成果も展示されていました。

南海トラフや東日本大震災震源域、沖縄沖や遠くオマーンなど様々な場所で調査を行い、その成果が色々なところで役立てられている。

あくまで船がメインの私も興味深く見入ってしまいました。

 

最後に再び居住区内を通り抜けて下船します。船内が混んでいたため予定より30分ほど時間がかかり、全て見て回るのに約1時間45分もかかってしまいました。

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先ほど上から眺めたムーンプール部分。同甲板から眺めるとごちゃごちゃした工場のようにしか見えません。

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その中にひときわ目立つ装置が。噴出防止装置で掘削孔から石油やガスが噴出したり泥水が逆流する事故を防止するためパイプ先端部分に被せます。

下船時に記念品としてピンバッジをいただきました。


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さて、その後はドリプラで寿司を食べて新東名を使い一旦帰宅。

約1時間半後、次の船活のため今度は横浜港へ向かいます。